緩和医療センターについてご紹介します。
緩和医療センターについて
平成14年の病院新築移転と同時に、当時三河地区初の緩和ケア病棟として別棟で全室個室の緩和ケア病棟(現:緩和医療センター)17床を設立しました。設置当時は三河地区には緩和ケア病棟を有する施設がなく、がん患者のケアに対する社会的関心やニーズがいっそう高まる状況でした。そこで、当時三河地区初の緩和ケア病棟として設置されました。
理念
悪性腫瘍および後天性免疫不全症候群の患者に対して、痛みやその他の不快な症状を緩和し、
患者とその家族のQOL(生活の質)が改善するよう援助します。
緩和医療センターでの医療サービス
- ①痛み、食欲不振、息苦しさ、だるさなど、身体のつらさの緩和を行います。
- ②患者さんやご家族の不安や心配事など、心のつらさの緩和を行います。
- ③症状が安定されたら自宅で過ごせるよう在宅支援を積極的に行います。
基本方針
- ①痛み、食欲不振、息苦しさ、だるさなど、身体のつらさの緩和を行います。
- ②さまざまな職種がチームを組み、身体および心の苦痛の緩和に努めます。
- ③患者に寄り添う家族を支え、グリーフケアを含めた心のケアを提供します。
- ④地域の諸機関と連携して在宅医療を推進します。
- ⑤常に最新の医療に目を向け、研鑽に努めます。
施設概要
利用できる患者さん
- 1.悪性腫瘍および後天性免疫不全症候群の患者さんを対象としています。
- 2.緩和医療センターをよりよくご利用していただくために、病名・病状を知っていることが望ましいと考えています。
特色
- 1.病床数は17床(全室個室 、無料9床 有料8床)です。
- 2.医師(主治医・緩和ケア医)看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、栄養士、臨床心理士、ボランティアなどがチームを組んで患者さんに関わります。
- 3.治療方針は患者さんとご家族のご意向を尊重して決めています。
- 4.総合病院という利点を生かし、他科(放射線科など)と連携を積極的に行って、苦痛症状の緩和に努めています。
- 5.食欲のない方でもおいしく食べられるよう、栄養士と相談しながら食事の工夫をしています。
- 6.面会時間の制限はありません。ペットの面会も可能です。
- 7.入院中の外出泊は可能です。また、住み慣れた自宅での療養を積極的に支援しています。(再入院のためのバックベッドを病棟に用意しています。また入院期間は1ヶ月程度をひとつの目処としています。
- 8.催し物として音楽会・誕生日会・季節の行事などを行っています。
病棟設備
病室
無料/有料の病室がございます。詳細はお問い合わせください。
家庭用キッチン
患者さんの好きな物を作ってあげてください。
家族控室(3室)
ご家族の休息の場があります。
デイルーム
病室以外でご家族との時間をお過ごしください。
スタッフステーション
コミュニケーションがとりやすい開放的な構造となっています。
特殊浴槽
寝たまま入れるお風呂です。
診察室
静かで落ち着いた診察室があります。
デイコーナー
景色を眺めながら語らいスペースがあります。
正面玄関
緩和医療センターの正面玄関です。
外来・入院のご案内
緩和ケア外来
がんに伴うからだとこころの痛みの緩和を希望される方、緩和医療センターへの入院を希望されている方のための外来です。
外来日 | 毎週火曜日 10:00~12:00 (完全予約制) |
---|---|
場所 | 緩和医療センター |
受診の手続き | 緩和医療センター相談窓口にご連絡ください。当院に入院中・通院中の方は主治医・看護師にお尋ねください。 |
入院について
他院受診中の患者さん
-
01.緩和医療センター相談窓口
- 緩和ケアに関する相談を受け付けております。上記相談窓口までへご連絡ください。
-
02.緩和ケア外来受診 <完全予約制>
- 事前に相談窓口で予約が必要となります。
- 受診の際には、保険証・紹介状・検査データなどが必要になります。
-
03.入院についての決定
- 外来受診後、入院適応の場合はお部屋が準備できしだい、連絡をさせていただきます。
-
入院
当院受診中の患者さん
- 主治医・看護師にお尋ねください。
入院費用のご案内
入院料 |
※上記は高額医療費制度の対象となります。 |
---|---|
その他 |
自己負担につき、保険負担外となります。
|
その他の取り組み
緩和医療センター相談窓口
緩和医療センター相談窓口では、緩和ケアに関する相談から、病棟見学の希望、入院費をはじめとした入院生活に関することなど、幅広く患者さんの悩みにお応えしておりますので、お気軽にご相談ください。
(場合によりソーシャルワーカーも応対いたします)
ただし、時間外での対応はご遠慮いただいておりますので、ご了承ください。
<電話相談受付持間> 月~金曜日 10:00 ~ 16:00
Tel:0566-75-2111(代表) 緩和医療センターまでご連絡ください。
ボランティア
緩和医療センターのチームの一員として家での生活に近づけるような活動をしています。
<役割>
- 1.病院という閉鎖的な密室にならず、いつでも社会との繋がりを持った社会の風を運ぶ器になる。
- 2.患者・家族が大切にする日常生活にゆとりと安らぎを提供し、サポートする。
- 3.苦しみの中にいる患者・家族と共に耐える、よき聴き手になる。
<主な活動内容>
- 病棟の生花の水換え
- 患者さんの話し相手
- ティーサービス
- 季節ごとのイベントの準備 (お花見・お雛さま・夏祭り・クリスマスなど)
- 患者さんの散歩