診療科・部門

診療協同部- 臨床工学室

診療協同部-臨床工学室についてご紹介します。

当部門について

基本方針

  • 臨床工学室について

臨床工学室は『医師の監督・指導のもとで、人の呼吸・循環・代謝機能を代替、補助する生命維持管理装置などの医療機器の操作、保守点検を担当する』臨床工学技士により構成されています。現在23名で行っている業務は多岐にわたり、各分野の専門知識を持った臨床工学技士が医療技術と安全に使用できる機器を24時間体制で提供しています。

職種構成

  1. 臨床工学技士

各種認定資格

透析療法合同専門委員会
透析技術認定士
2名3学会合同呼吸療法認定士2名
日本体外循環技術医学会
体外循環技術認定士
1名
日本医療機器学会
MDIC認定士
1名

組織

CEセンター、集中治療センター、血液浄化センター、手術センター、新生児センターの5部署には専門知識や技術を持った臨床工学技士を配置し各センター内にはサテライトを設けて業務を行っています。サテライトがあることで迅速に要望に対応できる体制を整えています。

CEセンター業務

CEセンターでは院内にある約3,000台の医療機器の一元管理と保守を行っています。医療機器管理専用のソフト用いて点検スケジュールや機器更新時期の調整を行い、適正な機器運用に努めています。また常に機器が安全に使用できるよう確実な点検や医療機器を使用する医療スタッフに安全な使用方法の研修会なども日常的に行っています。

集中治療センター業務

集中治療センターでは循環・呼吸・代謝に係る臨床業務を中心に、それらを行うための医療機器の管理も行っています。臨床業務では補助循環装置を使用した患者の導入から離脱まで密に携わり、医師・看護師と連携して業務を行っています。また人工呼吸器装着患者や急性血液浄化に関しても同様に携わっています。

病棟業務

病棟業務では一般床患者の人工呼吸器や在宅人工呼吸器の管理を中心に業務を行っています。またラジオ波焼灼術や幹細胞採取、腹水濃縮再静注法などの臨床業務も行っています。

血液浄化センター業務

21床ある透析コンソールのメンテナンスや水処理装置の管理を中心に、周術期における慢性透析患者の血液透析を行っています。また顆粒球吸着療法、免疫吸着療法、血漿交換療法などの特殊血液浄化療法も臨床工学技士が中心となって施行しています。

手術センター業務

手術で使用する特殊な機器135機種330台の保守管理と人工心肺業務を中心とした臨床業務に携わっています。機器保守管理では代替えの利かない高価かつ繊細な医療機器も多くそれら機器の管理を日々の業務として重要視しています。臨床業務においては心臓血管外科症例に対して人工心肺の操作や最新治療であるTAVI(経皮カテーテル大動脈弁留置術)にも携わっています。

新生児センター業務

人工呼吸器や保育器のラウンドを中心とした臨床業務と機種豊富な医療機器の保守管理に携わっています。また新生児搬送用救急車両(きらり)の常時点検や人工呼吸器など生命維持管理装置にて管理下の患者搬送にも従事しています。総合周産期母子医療センターの認可を受けており、産科領域の機器管理などにも携わっています。