診療科・部門

診療協同部- 臨床検査室

診療協同部- 臨床検査室ついてご紹介します。

当部門について

基本方針

  • 臨床検査室について

臨床検査室では患者さんから採取された血液・尿・組織などの様々な検体の検査や、心電図や脳波検査のように患者さんから直接情報を得る検査などを行っています。
約70名のスタッフで成り立っている当科は、
【1】生化学/免疫血清検査
【2】血液/一般検査
【3】輸血検査
【4】病理/細胞診検査
【5】微生物検査
【6】生理機能検査
の6つの分野に分かれており、各分野の専門的な知識をもった臨床検査技師がみなさまの検査に従事しています。

職種構成

  1. 臨床検査技師
  2. 医師
  3. アシスタント業務従事者

品質方針

安城更生病院 臨床検査室は、効果的な臨床検査サービスを行うために以下の品質方針を掲げる             2024年4月1日 臨床検査室 室長 舟橋 恵二

  1. 臨床検査室は臨床検査結果を利用するすべての利用者にとって有益なサービスを提供する
  2. 臨床検査室はISO15189の要求事項を遵守し、信頼性の高い臨床検査サービスを将来にわたって継続的に提供する
  3. すべての臨床検査室要員は、関係する個および組織に対して敬意を払い、円滑で成熟した業務遂行能力を培う
  4. 検査室要員は、医学検査技術および知識の向上に努めるとともに、あらゆる評価を自ら受け入れ改善を図る
  5. 品質目標を深く理解し、評価と改善を継続的に行っていく

当室の取り組み

●24時間体制の対応
 病気の発見から治療、経過観察、どの段階においても、検査によって得られるデータは重要な情報です。休日・夜間における緊急検査にも24時間体制で対応することによって、私達は【いつでも、早く、正確な検査データ】を提供し、患者さんが安心できる医療に貢献しています。
●認定資格取得・チーム医療への派遣
 より信頼性の高い検査結果を提供していくため、細胞検査士や超音波検査士をはじめとする各種認定資格の取得にも力を入れているほか、検査室内の業務だけではなく、血管造影室や新生児センターなど他部門へ技師を派遣し、他職種のスタッフと協力して診療支援を実現しています。

臨床検体の2次利用について

臨床検査室では血液や尿、便、喀痰、組織など様々な種類の検体を扱っております。これらを利用して臨床検査を行い、病気の診断や治療の効果判定などに役立てています(1次利用)。
皆様から採取あるいは提出していただいた検体や組織は、検査終了後に一定の期間を過ぎると廃棄処分されます。一方で、一部の残余検体や組織を利用して検査試薬や機器の性能評価、あるいは精度管理や教育材料として利用することがあります(2次利用)。
2次利用する場合には検体と個人情報が完全に分離され、個人の特定が一切不可能な状態で利用しています。2次利用に関してご許可・ご賛同いただけない場合には、採血室職員または検体提出時にお申し出ください。
診療協同部 臨床検査室

施設基準

  1. ISO15189:2012 認定施設
  2. 精度保証認証施設
  3. 日本臨床細胞学会施設認定
  4. 日本病理学会研修認定施設認定
  5. 認定臨床微生物検査技師制度研修施設認定
  6. 日本輸血•細胞治療学会輸血機能評価認定制度(I&A制度)認証施設

各種認定技師

日本臨床細胞学会認定 細胞検査士11名国際細胞学会認定 国際細胞検査士3名
日本輸血・細胞治療学会 
認定輸血検査技師
3名
日本輸血・細胞治療学会 I&A視察員3名
日本糖尿病療養指導士認定機構
日本糖尿病療養指導士
3名認定臨床微生物検査技師制度協議会
認定臨床微生物検査技師
3名
ICMT制度協議会
感染制御認定臨床微生物検査技師
3名日本臨床衛生検査技師会
認定臨床科学・免疫化学精度保証管理検査技師
1名
日本臨床衛生検査技師会
認定病理検査技師
5名日本臨床衛生検査技師会
認定救急検査技師
2名
日本認知症予防学会
認定認知症領域検査技師
2名認定血液検査技師制度協議会
認定血液検査技師
3名
日本臨床衛生検査技師会
緊急臨床検査士
21名日本不整脈心電学会
JHRS認定心電図専門士
1名
日本臨床衛生検査技師会
認定心電図検査技師
1名日本超音波検査学会
超音波検査士(消化器領域)
4名
日本超音波検査学会
超音波検査士(循環器領域)
4名日本超音波検査学会
超音波検査士(体表臓器領域)
1名
日本超音波検査学会
超音波検査士(泌尿器領域)
1名日本超音波検査学会
超音波検査士(血管領域)
1名
日本超音波検査学会
超音波検査士(健診領域)
3名日本臨床検査同学院認定
二級臨床検査士(臨床化学)
5名
日本臨床検査同学院認定
二級臨床検査士(病理)
4名日本臨床検査同学院認定
二級臨床検査士(微生物学)
6名
日本臨床検査同学院認定
二級臨床検査士(神経生理学)
1名日本臨床検査同学院認定
二級臨床検査士(血液学)
1名
日本臨床神経生理学会認定
認定技術師(術中モニタリング分野)
2名日本医用マススペクトル学会
医用質量分析認定士
1名
職業技能振興会
認知症ケア指導管理士
1名日本神経生理学会
専門技師(脳波分野)
2名
日本不整脈心電学会
心電図検定(1級)
5名日本神経生理学会
専門技師(筋電図・神経伝導分野)
1名
日本不整脈心電学会
心電図検定(2級)
4名生物試料分析科学会
分析機器・試薬アナリスト
2名
日本心臓リハビリテーション学会
心臓リハビリテーション指導士
2名日本心エコー図学会認定専門技師1名
中央労働災害防止協会衛生工学衛生管理者1名安全衛生技術試験協会
第一種衛生管理者
8名
愛知労働基準協会
特定化学物質及び四アルキル鉛等
作業主任者
3名愛知労働基準協会
有機溶剤作業主任者
1名
日本臨床検査同学院
初級遺伝子分析科学認定士
1名日本医療情報学会認定
医療情報技師
2名
日本CDRセンター
IBHRE認定
2名日本臨床衛生検査技師会
医療安全管理者(養成コース終了)
2名
日本不整脈心電学会
植え込み型心臓デバイス認定士
1名日本生体医工学会
第2種ME技術者
1名
血管診療技師認定機構
血管診療技師
1名日本医師会
医療安全推進者
1名
がんゲノム医療
コーディネータ研修終了
3名日本乳がん検診精度管理中央機構
乳がん検診超音波検査実施技師
1名
日本医療関連サービス振興会
調査指導員
1名日本臨床検査技師会
精度管理責任者育成講習会終了
1名

組織

採血室/採尿室

採血室では、臨床検査技師が交代で毎日650人前後の患者さんの採血を行っています。採血した検体は隣の検査室へ直ちに運び、迅速に検査を行っています。2013年7月16日より1階から2階へ移動しました。採血室・中待合室ともに広くなり、より多くの患者さんに対応出来るようになりました。

生化学/免疫血清検査

生化学/免疫血清検査では、患者さんから採血した検体を遠心分離し、赤血球・白血球などの有形成分と液体成分(血清)に分けます。この血清から、肝機能や腎機能、脂質や糖代謝の機能を検査します。
また、感染症や腫瘍マーカーの検査も行っており、病気の診断や治療、病因の解明に貢献しています。

輸血検査

輸血検査室では血液型の検査をしたり、輸血する血液が患者さんに合っているものであるか調べる交差適合試験を行っています。また病院内の輸血用血液を管理しています。血液は赤十字血液センターから供給されます。輸血を必要とする患者さんに、安全な血液を迅速に提供します。

血液検査/一般検査

血液検査では白血球・赤血球・血小板の大きさや数、白血球の分類を行います。これにより、炎症や貧血等の病態を把握できます。
また、血液を顕微鏡で観察し、形態や分類を調べることは、血液疾患の診断や治療効果の判定にとても重要な役割を果たします。
一般検査では尿を中心に、その他、髄液や穿刺液、精液等の検査を行っています。検尿では尿中の糖や蛋白等の有無や、細胞を観察して腎臓や泌尿器などの病気の有無を調べます。

病理検査/細胞診検査

病理検査は、病変部の細胞や組織の形態的変化を、肉眼的、顕微鏡的に観察し、病気の診断を行う検査で、癌の最終的な確定診断を行う重要な検査です。
細胞診検査は、尿、喀痰、婦人科擦過材料など、患者さんの負担が少ない方法で採取した細胞を顕微鏡で観察し、悪性(癌)細胞の発見を目的とする検査です。

微生物検査

微生物検査では喀痰、便、血液、尿、膿などが検査の対象(検体)になります。検体を細菌の好きな栄養を含んだ寒天に塗り広げ、微生物を目にみえる大きさまで増殖させます。発育した細菌の名前を特定し、どんな薬剤が有効かを調べる検査をします。この検査結果を参考にして、最も有効とされる薬を医師が患者さんに処方します。

生理検査

生理検査では、患者さんに様々な診断機器を装着し、心電図検査、脳波検査、心臓超音波検査、肺機能検査、神経伝導検査、 聴力検査など体の生理的現象を波形や画像として記録する検査を行っています。
また、カテーテル室や手術室など、検査室外での業務にも参入し、チーム医療の一員として活躍しています。