「こむら返り」ってなぜ起こるの?
盛り上がった夏の風物詩である高校野球も終わり、ぽっかりと心の穴が開いたままのようです。今年の8月は局所豪雨などの天候不順もあり、例年に比べてやや日照不足でしたが、後半から暑さも戻って9月以降の残暑がとても心配ですね。熱中症対策に一日中クーラーが欠かせない日々が続いています。夏休みには家族連れでプールに出かけた方々も多かったのではありませんか?しかし急に冷たいプールに飛び込んだりすると、足がつる『こむら返り』という経験をされた方も多いのでは?
この『こむら返り』とは、ふくらはぎの筋肉が、急にけいれんを起こして収縮し、激しい痛みが出る症状のことです。汗をかき過ぎたり、下肢の血行不良でイオンやエネルギーが不足することに加えて、冷えで筋肉が緊張してくることが原因で発症すると考えられています。特に中高年になると、加齢で筋肉の量が減り、加えて血行不良や冷え、脱水傾向など、様々な要因が重なりやすくなり、結果として足がつりやすくなるので注意が必要です。
そのため夏場の空調を使い過ぎて冷え性ぎみになると、こむら返りが頻回に起こりやすくなります。ある調査では、気温や体温が一日で最も下がる明け方にこむら返りの約70%が発症しているそうです。まだまだ熱中症対策にも十分な配慮をすべきですが、夜間の冷房も体調を崩さない程度に、ほどほどが良さそうですね。
こむら返りの簡単な対処法をご紹介!
- 体の力を抜いて、つっぱった足の筋肉の緊張を和らげる
- 座った状態で膝を伸ばして足首をたてる(寝たままでも可)
- 足の指をつかんで、体の方にゆっくり引くと、 筋肉が伸びて足のつりが治ります
- 症状が収まったらゆっくりマッサージしてあげてください