お口に関わる生活スタイルを見直してみましょう
歯科口腔外科 歯科衛生士 石本多実
(JAあいち中央広報誌ACT4月号より)
新型コロナウイルス感染症対策で生活スタイルに様々な変化が起きていますが、お口の健康に関することにも変化が起きていませんか?
マスクで口元が隠れるから、外出しないからと歯磨きをさぼっていませんか?
お口の中には虫歯や歯周病の原因菌など何百種類もの細菌がいます。歯にくっついた細菌達は排水溝のぬめりのような膜を作り、その中でどんどん繁殖します。この細菌の集合体を歯垢(しこう)といいます。
歯垢は歯ブラシでこすらないと除去できません。しっかり歯磨きをしましょう。

在宅勤務で間食が増えた、運動不足で食欲が落ちて軟らかい物を食べる機会が増えたなど、食生活の変化はありませんか?
間食が多いと唾液の働きが追い付かなくなり、虫歯になりやすくなります。だらだら飲食することは控え、飲食後はうがいや歯磨きをするように心掛けましょう。
また、あまり噛まなくてもよい食事が増えると、お口の周囲の筋肉が衰え、噛みにくい物が増えたり、食べこぼしや、むせることが増えたりすることがあります。よく噛んで食べることを意識しましょう

人と会う機会が減り、会話や笑うことが減っていませんか?
喋ること、笑うことなどもお口の周囲の筋肉を刺激します。電話やオンライン通信を利用して会話をしたり、笑顔になれる趣味に取り組んだりしてみましょう。

歯科医院への受診を控えていませんか?
虫歯や歯周病は自然に治ることはありません。我慢せず、かかりつけの歯科医院を受診しましょう。症状がなくても定期的に歯科健診を受けましょう。
お口の健康は全身の健康を守ることや、豊かな毎日を過ごすことに繋がります。一度生活スタイルを見直してみましょう。