• 病気のおはなし

Vol.97 認知症の方への食事ケアのポイント

認知症の方への食事ケアのポイント

介護老人保健施設あおみ 介護福祉士 福﨑達也

(JAあいち中央広報誌ACT12月号より)

  食事を三食しっかり食べることは、健康な生活を送る上で重要なことです。しかし、認知症の方はさまざまな原因で食事を拒否してしまうことがあります。そんなとき、どのような食事ケアをしたらよいのか、原因別にいくつかご紹介します。


食事だと認識できていないとき

  認知症の症状である「失認」によって、食べ物かどうか判断ができない状態です。「温かいスープですよ」などメニューを説明したり、一緒に食べることで食べ物と認識して食べられることがあります。


食べ方がわからないとき

  食事を摂る一連の動作ができなくなってしまうのが「失行」の症状です。本人と一緒に食事をしたり、盛り付けや食器を工夫してみましょう。食器の数が多いと混乱したりすることもあるので、一品ずつ出したり、自助具や自助食器を活用したりするのも良いかもしれません。どんな食べ方がご本人にとって理解しやすいか、いろいろ試してみましょう。



落ち着いて食事できる環境ではないとき


  認知症の症状として集中力が続かないことがあります。例えば、トイレに行きたい、テレビが気になる、周囲の音がうるさいなどが原因となっているかもしれません。そのようなときは、先にトイレを済ませたり、食事中はテレビを消すなど環境を整えてから食事をすると良いでしょう。

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お口のトラブルがあるとき

  義歯が合っていない、虫歯、口内炎など痛みが伴い食事ができない可能性があります。その他にも、飲食物が飲み込みづらくなる嚥下障害によって、飲食物が気管に入りむせてしまい、誤嚥性肺炎を引き起こす恐れがあります。むせや咳など、食事の様子に変化があったら医師に相談してみてください。


このように、原因や対処方法は人それぞれですので、いろいろ試して、その人に合った方法を探してみましょう。


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この記事はJAあいち中央広報誌ACTの健やかレターに掲載されました。


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