早めに準備!限度額適用認定証
医事課 伊藤圭佑
(JAあいち中央広報誌ACT3月号より)
○高額療養費制度とは
皆さんは高額療養費制度をご存知でしょうか?
高額療養費制度とは、1ヶ月に支払う医療費が自己負担限度額を超えた場合に超過分が払い戻される制度です。高額療養費制度を利用するためには、医療機関に受診後、加入している健康保険の保険者に払い戻しを申請する方法と、受診前に限度額の適用を申請する方法があります。
保険者とは健康保険証の発行元であり、国民健康保険は市町村、組合保険は健康保険組合を指します。受診後の申請の場合、医療行為の内容によっては負担額が数十万円に高額になることもあり、申請するには一時的とはいえ全額支払わなければなりません。そのため可能な限り、受診前の申請が望ましいと思われます。事前に申請し、限度額適用認定証が発行されると医療費の支払いは自己負担限度額までとなります。
○申請はお早目に
私は入院患者さんの会計業務を担当していますが、最近では高額な治療薬も多く使われます。なかには1ヶ月の入院費の自己負担額が100万円以上になる方もみえるため、限度額適用認定証なしでの支払いは困難です。このように、入院の場合は医療費が高額になることが多いため、あらかじめ限度額適用認定証を準備しておくことで退院時の窓口負担額を最小限に抑えることが大切です。
最後に、病院に受診する、入院するということは不安なことです。しかし、限度額適用認定証があれば金銭面の不安をある程度解消することができるので早めに申請することを心がけていただければ幸いです。


この記事はJAあいち中央広報誌ACTの健やかレターに掲載されました。