• 病気のおはなし

Vol.57 皆さん、良質な睡眠を取れていますか?   ~その1~

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救急NEWS

救急科代表部長 田渕昭彦  
(2019年1~2月発行 いんふぉめーしょんこうせいより)

 身体は休息を求めているのに、何かが原因となって眠れない。そんな状況はとても辛いものですよね。最近公表された記事に「日本人は世界で最も睡眠不足の国民である」という衝撃的なニュースに出会いました。


 昔は夜23時には、日本人の9割は就眠していたそうですが、果たして現在の割合はどうなっているのでしょう?心地よい眠りの一番の大敵は「ストレスによる興奮」らしいのですが、現実社会にはあらゆるストレスで溢れかえっていますよね。睡眠不足の状態では注意力や集中力などが低下し、日常生活に支障を来すことになりかねません。加えて、睡眠不足は頭痛や肩こりなどの原因になり、心臓病や高血圧症、認知症にもつながるといわれています。 人間の身体はストレスを感じると、その事象に対応するためにコルチゾールというホルモンを出します。このホルモンには交感神経を優位にし、血圧や心拍数を上げる働きがあります。それが必要な時であれば良いのですが、寝ようとする時にはそれが邪魔になるのです。


 また、夜更かし習慣が常態化するにつれて、知らないうちに体内サイクルが狂ってしまっているかもしれません。夜に強い光を浴びると、安眠を誘う「メラトニン」というホルモンが抑制されます。特に青白く強い光であるブルーライトは大敵です。さらに最近はパソコンだけでなく、タブレットやスマホなどを眠る直前まで見ていることが多いのではないでしょうか。 これらもブルーライトが使用されていることが多く、しかも至近距離から見るため影響が大きいです。


 しかし、これらの要素を完全に無くすことは無理でしょうから、これから少しでも意識して生活習慣を見直すことが必要ですね。


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