医師に質問することが難しいと感じたことはありませんか?
安城更生病院 医療福祉相談室 医療ソーシャルワーカー 石野美穂
(JAあいち中央広報誌ACT6月号より)
納得して病気の治療をするためには、医師からの説明はもっとも重要な情報です。しかし多くの方が、「先生に何を質問したら良いのかわからない」と、難しさを感じています。 病気がわかった時、「ショックで先生の話をぜんぜん覚えていない」「これから自分はどうなるんだろう?」と気持ちが不安定になり、事実を一度に受け止められないことは自然な心の反応です。 主治医はあなたの一番大切な情報源なので、「よく理解できなかった」「知りたいことを十分に聞けなかった」ということを素直に伝え、医師とのコミュニケーションを取ることがオススメです。
質問リストをまとめておきましょう(質問例)
・診断名は何ですか?病気の進み具合は? ・今後どのような症状が起こりえますか? ・治療はどのように行うのですか? (治療の種類、回数、頻度、期間、スケジュール、費用など) ・その治療の効果がわかるまでどのくらいかかりますか? ・どのようなことに気を付けて生活すると良いですか? ・仕事や活動への影響はありますか? ・その治療中に〇〇(私がやりたいこと)をすることができますか? ~あとから見直せるようにメモをとりましょう~
病気や程度によって質問の内容や、どのくらい知りたいかは違うと思います。家族や信頼できる人に同席してもらうのもよい方法です。そして、治療だけでなく、生活のこと、優先したいこと、続けたいことなど、何を大切にしたいのかを伝え、主治医と信頼関係を築くことが大切です。
