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Vol.90 「がん治療後の『しびれ』~どう付き合えばいいですか?~」

<市民公開講座 開催レポート>

 2020年7月16日(木)第99回市民公開講座を開催しました。新型コロナウイルス感染症対策のために中止が続き、5か月ぶりの開催となりました。今回は、がん化学療法看護認定看護師の有馬順子より「がん治療後の『しびれ』~どう付き合えばいいですか?~」と題して講演を行いました。今年度より平日の開催になりましたが、13名の方にご参加いただきました。


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 がんの治療を受けている患者さんの中に、「手足がビリビリ、ジンジンする」「手足の力が入りにくい」「何かに触れただけで痛くてビリッとする」「手袋をはめているような感じがする」「食べ物を飲み込みづらい気がする」など、『しびれ』の症状を訴えられる方がいます。このような『しびれ』の原因として、がんによる神経の圧迫や、がん治療に使われる薬の副作用などが考えられ、その原因と症状の程度に応じた対応が必要になります。


 今回の講演では、抗がん剤の副作用として発生する『しびれ』について、原因や対処法を紹介しました。


 がんの治療に置いて重要なのは、治療効果とその副作用で生じる生活への支障が、「良い塩梅(あんばい)」であることです。生活に支障がある場合は、主治医と相談して薬の変更や中止を行うことが可能です。


 主治医に相談するときには、まず、症状の程度を確認しましょう。日常生活にどの程度支障があるか、どんなときに問題があるかを確かめてみてください。次にしびれの症状と、がんの病状を天秤にかけて考えてみましょう。少しの間治療を休んだり、別の治療に変更したりすることも選択肢のひとつです。あなたにとっての「良い塩梅」はどこか、考えてみてください。そして、思い切って医師に相談してください。ご自分に合った治療を一緒に考えましょう。『しびれ』によって日常生活にどの程度支障があるかによって、その原因となっている薬の量や投与日程を調整したり、薬や治療方法を変更したりすることが出来ますと話しました。


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 また、当院の「がん相談支援室」では、患者さんやそのご家族の方のがんに関するお悩み相談を受け付けています。がん治療について詳しく知りたい、治療をしながら仕事を続けられるか不安、家族にどう打ち明ければよいか...など、どんな内容でも構いません。一人で悩まず、気軽にご相談くださいとお伝えし、講演を終了しました。


 終了後のアンケートでは、「抗がん剤治療によるしびれは悩みだったので聞けて良かった」「医師への問い方を提示してもらえたのが良かった」などのご意見をいただきました。


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イベント・患者教室


 次回の市民公開講座は、2020年9月17日(木)を予定しています。内容は未定です。 ※諸々の事情により、延期・中止になる可能性があります。ご了承ください。

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