8月19日(土)、「夏休み子ども病院探検隊」を初めて開催しました。参加者は80組を超える応募の中から抽選で選ばれた安城市内の小学生高学年の親子19組38名の方々で、当日は、病院内を探検しながら医師、看護師、薬剤師など9つの職業を熱心に体験いただきました。体験者からは「貴重な体験で楽しかった」「将来、人を救いたい」など嬉しいお言葉をいただきました。このイベントを通じて、病院のことを地域の皆さまに知っていただくとともに、将来子どもたちが医療職を志すきっかけとなることを願っています。
9つの体験ブースからの報告
平成30年度の募集要項病院職員の基本
「手洗いをしっかり学ぼう」
手洗いトレーニングキットをのぞきこんでいる子ども達の「わぁ~きったねえ」や傍らにいる保護者の「きれいに洗えていないねえ」という驚きや感心の声が聞かれました。この手洗い体験は、「石けんと流水を使用した手洗いが、病原菌から自分や周りの人を守る最も簡単な方法のひとつである」ことを伝えることが目的です。毎日行う手洗いの正しい方法やタイミングを知り、これからも自分とまわりの人々の健康や衛生について、家族と一緒に考えてもらう機会になれたと思います。
薬剤師のお仕事
「薬を分包してみよう」
マーブルチョコを薬に見立て、分包紙に分ける体験です。あらかじめ子どもたちの名前を印字した処方箋を見つけるとみんな嬉しそうな様子でした!体験中は保護者の手も借り、処方箋とにらめっこしながら一生懸命に取り組んでいました。この体験を通じて薬剤師に興味を持ってくれ、将来薬剤師を目指す子が一人でも増えると嬉しく思います。
放射線技師のお仕事
「X線を使って中身をみてみよう」
何が入っているか分からない箱の中身をX線を使ってみてみました。1回目の撮影では「どんぐり...?」と自信なさげ。しかし2回目の別角度からの撮影後は「とうもろこし!」と大正解です。これは、親子で一緒に"はてなBOX"を撮影し、そのX線写真から中身を当てる体験の一コマです。箱の上からの1回目と横からの2回目では中身の写り方が異なり、方向を変えることで中の様子を詳しく調べることができるという企画を行いました。体験を通して診療放射線技師という職業が記憶に残るといいなと思います。
リハビリ技師のお仕事
「リハビリ体験 やってみよう」
松葉杖で並行歩行・階段歩行をする体験です。参加した子どもたちの中で、松葉杖を実際に使用した経験のある子はいなかったですが、子ども達の松葉杖の習得が早く、階段の昇り降りができるようになりました。アクティブに体を動かす体験だったため、楽しんで学んでいただけました!
看護師のお仕事
「脈拍・血圧を測ってみよう」
保護者とペアになり脈拍と血圧を測る体験です。脈拍はほとんどの子が触れることができており、みんな真剣に数えていました。血圧測定では水銀や電子など様々なタイプの血圧計を使い、普段看護師が行う基本の仕事を体験しました。「どうして空気で血圧が測れるの?」など素朴な質問もあったりして、小学生の純粋さに驚かされました。今回の体験で看護師の仕事や、病院の仕事に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
医師のお仕事
「模擬手術を体験しよう」
日々患者さんに手術を行っている優秀な医師、看護師などの直接指導のもと手術器械を用い手術体験を行いました。 手術センターに入って本物の手術着に着替える「ガウンテクニック」、「手袋装着」を体験しました。みんな緊張していますが、きりりとした格好はバッチリです。そのあと模擬手術を体験しました。鶏肉を「切開」し、埋め込まれた腫瘍(ゴムボール)を「摘出」しました。みんな真剣な表情で取り組んでいて、本物の外科医のようでした。
臨床検査技師のお仕事
「心エコー・心電図を体験してみよう」
心臓の動きを2つの検査で体験してもらいました。ちょっと照れながらの心電図記録、お母さんの手足に電極を付ける姿はとっても微笑ましかったです。心エコーでは技師が手を添え、四腔像と僧帽弁を描出しました。「ほんとだ、4つの部屋だね。弁って魚の口みたいだね。」「わー。」という感嘆の声を聞くことができました。心エコーモデルは「心臓よく見えるオーデイション」を勝ち抜いた3人の男性スタッフが担当してくれました。
管理栄養士のお仕事
「献立を体験!なに食べる?」
食事の大切さを知ってもらうために、親子でバランスの良い食事を献立する体験です。たくさんの種類の食べ物を好きなように献立してもらい、完成したら全部裏返します。裏には「炭水化物・脂質」=黄色、「たんぱく質」=赤色、「食物繊維」=緑色、と3色に分けたシールが貼ってあり、3色バランス良く組み立てられたかが一目で確認出来ます。好きな果物ばかり組み合わせる子やしっかりバランスを考える子と様々。親子で相談しながら楽しそうに献立し笑顔あふれる体験で盛り上がりました。
臨床工学技士のお仕事
「人工呼吸器を体験しよう」
"人工呼吸器を体験してみよう!"として、「着けるとなかなか苦しいけど、小学生は大丈夫かな・・・」と心配でした。でも体験することで呼吸を助ける大事な機械だと実感してもらえることを願っていざ準備!当日、「呼吸器体験です。」と言うと、子どもたちは興味津々にブース内に入ってきてくれ、呼吸器を見て、実際に体験すると笑顔を見せてくれました。スタッフ一同一安心しました。