FACILITY
当院の先進設備
西三河南部地域の基幹病院として、
先進設備の導入と
技術・知識の向上に努めることで、
高度急性期医療を支え、
患者さんの健康と幸福に寄与します。
高度医療を提供していくための知識や技術の向上に努めるとともに、先進設備を導入することで、患者さんの体への負担軽減、また治療の選択肢が広がり、患者さんそれぞれの状態に沿った医療の提供に取り組んでいます。
FACILITY 01
ダ・ヴィンチ
da Vinci
内視鏡手術で患者さんにより負担の少ない手術を。
ロボット技術の進歩に伴い、医療現場でもロボットを使用する場面が多くなってきました。安城更生病院では、2021年10月より内視鏡手術支援ロボットの新機種「ダヴィンチXi」を導入しました。高い技術を持った医師の"ヒト"による手術とダヴィンチXiを用いた"ロボット"による手術を併用し、患者さんそれぞれの病態にあわせた手術を提供します。
-
特徴 01
小さい傷口
ダヴィンチでは、1~2cmの複数の小さな穴から内視鏡カメラとロボットアームを挿入して手術を行います。そのため、従来の開胸手術・開腹手術に比べて、体表に残る傷跡(手術跡)が小さく、手術中の出血量もおさえることができ、術後の痛みを抑え回復も早いことが特徴です。
-
特徴 02
精密な動き
ダヴィンチの4本のロボットアームは人の手首よりも可動域が広く、手ぶれ補正機能がついているため、より精密な動きを実現します。
-
特徴 03
3D HDによる高倍率視野
ダヴィンチでは、内視鏡カメラで映し出される3次元画像を高倍率に拡大することで、正確な距離感を感じながら手術を行うことができます。
da Vinci
高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像の下、
人間の手の動きを
正確に再現する装置です。
-
ペイシェントカート
(ロボットアーム部)
4本のロボットアームと内視鏡カメラを体表の1~2cmの小さな穴から体内に挿入し、手術を行います。
-
ビジョンカート
(助手・看護師用モニタ部)
モニタに内視鏡カメラの映像が映し出され、その映像を見ながらアームの向きや機器の調整を行います。
-
サージョンコンソール
(操作部)
ロボットアームを操作するコントローラーと、術者が術中映像を確認する3Dモニタが設置されています。コントローラーを通じて術者の手の動きが4本のロボットアームに伝わります。また当院が導入した最新のダヴィンチには、サージョンコンソールが2台あるため、2人の医師が手術中に共同で操作ができます。
適応症例(2024年11月現在)
当院でのダヴィンチ手術を希望される方は、かかりつけ医からご紹介いただくか、当院の該当診療科にご相談ください。当院でのダヴィンチ手術は、保険適用可能な症例のみ実施いたします。
※自費による自由診療は行っておりません。
診療科 | 適応症例 |
外科 |
胃がん・膵腫瘍・結腸がん・直腸がん |
呼吸器外科 |
肺がん・肺良性腫瘍・胸腺(腫瘍)・縦隔腫瘍 |
泌尿器科 |
前立腺がん・腎がん・腎盂がん・尿管がん・膀胱がん・尿道がん・水腎症 |
産婦人科 |
子宮全摘術・骨盤臓器脱 |
手術をご希望の方へ
かかりつけの医師とご相談のうえ、当院の医療連携室を通じてご予約をお願いします。
または当院を受診中の方は主治医にご相談ください。
FACILITY 02
TAVI
Transcatheter Aortic Valve Implantation
当院は西三河地区で唯一、
TAVI専門施設に認定されました。
TAVIは、Transcatheter Aortic Valve Implantation の略で、経カテーテル大動脈弁植え込み術という大動脈弁狭窄症の治療方法です。折りたたまれた人工弁をカテーテルという細い管に載せ、悪くなった大動脈弁まで運び広げます。この治療法は、傷は小さく済み、心臓を止めることなく治療が可能となります。患者さんへの負担が小さくなり、入院期間を短く見込むことができます。
当院は2016年に西三河地区で初めてTAVI実施施設に認定されTAVI治療を開始しました。2020年からは鎮静・局所麻酔でのTAVIも開始し、現在年間約60件のTAVIをほぼ全例鎮静・局所麻酔で行っています。喉に管を挿入する必要がありませんので術後の喉の痛みや違和感がなく、また寝ている間に終わりますので痛みも感じません。当院のTAVIの平均手術時間は45分程度で、通常術後3日で退院することができます。
2022年からは過去に大動脈弁疾患による外科的に置換された生体弁の劣化に対して、人工弁の中にTAVI弁を留置する術式(TAV in SAV)も開始しました。
また、2023年にはTAVI専門施設認定(指導医がいて、直近の3年間で150例以上、つまり1年間で50例以上のTAVIを実施していることが要件)を取得しました。これにより西三河地区で唯一、透析患者さんに対してのTAVIと、劣化したTAVI弁の中にTAVI弁を留置する術式(TAV in TAV)が施行可能な施設となりました。
大動脈弁狭窄症とは
心臓は左右の心室と左右の心房という四つの部屋でできて、全身に血液を送る仕事をしています。四つの部屋はそれぞれ役割を持っていますが、全身に血液を送るポンプの仕事をしているのは左心室です。左心室から大動脈に血液が送られて、全身に血液が行き渡ります。左心室と大動脈の間にある扉(弁)が大動脈弁です。心臓にはその他に三尖弁・肺動脈弁・僧帽弁がありますが、この大動脈弁が最も重要な弁です。
大動脈弁の開き具合が悪くなるのが大動脈弁狭窄症です。大動脈弁は開いたり閉じたりして全身に血液を送る手伝いをしているのですが、開きが悪くなることによって血液の通り道が狭くなってしまうのです。そのために心臓の負担が増えてしまい、動悸・息切れ・胸痛・失神などといった症状を起こすようになります。
ハートチーム・設備について
このTAVIは、循環器内科医、心臓血管外科医を中心に、麻酔科医、臨床工学技士、診療放射線技師、看護師、臨床検査技師、理学療法士などで結成された「ハートチーム」によって行われます。また、「ハイブリッド手術室」と呼ばれる血管撮影装置が設置された特別な手術室で行われる、高度で最新鋭な医療技術です。
FACILITY 03
サイバーナイフ
Cyber Knife S7
ピンポイントで照射する高精度放射線治療装置。
CT技術を使用した画像照合と最新の呼吸追尾機能によって、幅広い症例に複雑な治療を安全かつ正確に実施します。体にメスを入れず、がんなどの病巣だけを多方面から狙い撃ちするように、放射線を集中照射する定位放射線治療装置です。
Cyber Knife S7
自由自在に動くロボットアームによって、正常臓器・組織を避け、腫瘍の痛みにピンポイントで放射線を集中して照射できるため、通常の放射線照射よりも治療効果を高めることができます。症例によっては今までの装置よりも短期間で治療を完了することが可能です。呼吸の動きに合わせて腫瘍を追尾する機能の搭載によって、治療中に呼吸を止めずに自然な呼吸を維持することができます。当院が所属する西三河南部西医療圏で初導入された装置です。
ピンポイントで放射線を集中して照射します。
天井には空模様を映したバーチャルビジョン液晶(スカイシーリング)がはめ込まれているため、リラックスして治療を受けられます。
X線源は天井に2つ設置し、治療中に画像を撮影し、ロボットが位置ずれを自動調整します。
呼吸をリアルタイムで監視し、腫瘍を認識して追尾照射します。
FACILITY 04
ラディザクト
(最新トモセラピー)
Radixact X9
360°方向から、広範囲にわたる
高精度な強度変調放射線治療
(IMRT)が可能
CT技術を使用した画像照合と最新の呼吸追尾機能によって、幅広い症例に複雑な治療を安全かつ正確に実施します。
Radixact X9
Synchron©(シンクロニー)(動体追尾機能)を用い、自然な呼吸を妨げず、正常組織への照射線量を減らします。また、治療時間を延長せずに治療を行うことができます。また腫瘍の形に合わせて放射線の強さを調節できるため、腫瘍に放射線を集約して治療することができます。腫瘍の形状に合わせて放射線量を調整できるため、より広範囲で様々な形状の腫瘍に対し、精度の高い放射線治療が可能となっています。
Tomo Helical™
らせん状に回転し、広い範囲を短時間で照射できます。
Tomo Direct™
固定多門照射が可能であり、多彩な症例に対応します。
Synchrony®動く標的に対して安全に放射線治療を行うための、独自の技術です。
腫瘍の形に合わせて放射線の強さを調整できます。
FEATURE
当院の特徴