日本は超高齢化社会となり、認知症の方が増加しているのが現状です。そのため、認知症の予防を行いながら認知症になった方も共に生活できる社会を築いていくため、「認知症基本法」が制定されました。

そもそも認知症って?

 病気や障害によって認知機能(判断・計算・学習・理解・思考・言語・記憶等)が低下し、日常生活がうまく過ごせなくなった状態を認知症といいます。つまり病名ではなく、症状を指します。認知機能のどれか1つでも低下し、日常生活に支障が出ていれば認知症と言えるため、記憶が保てている認知症の方もいらっしゃいます。

認知症基本法って?

 正式には「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」といい、2024年1月1日に施行されました。

どんな内容なの?

 認知症の方が尊厳を保持しつつ、希望を持って暮らすことができることを目的としています。認知症の方に関する国民の理解増進や、社会参加の機会、サービスの整備、また認知症の予防等の8つの基本的施策が掲げられています。

私たちができること

 近い将来、高齢者の5人に1人が認知症になると推測されています。身近な人や自分自身が認知症になる可能性もあります。そのため施策でも挙げられている、国民一人ひとりが認知症に対する知識・理解を持つこと、また生活習慣に気を付け、認知症予防に努めることが大切になってきます。

認知症カフェに参加してみてください

 認知症カフェとは認知症の方、家族介護者や友人・地域住民、そして専門職が年齢や所属・地域に関係なく、身近で入りやすい場所で開催されています。実際に認知症の方やそのご家族の方とお話ができるため、より認知症への理解が深まる機会となります。またこれから介護をする方、介護で悩んでいる方でも相談できる場所となります。各自治体の施設や福祉センターなどでも開催されていますので、各市のホームページより、是非ご確認と共に活用してください。

この記事はJAあいち中央広報誌ACT2024年11月号に掲載されました

広報誌|JAあいち中央 (jaac.or.jp)