リハビリテーション技師として入院患者さんと関わる中で、杖の高さが合っていなかったり、老朽化した杖が使われたりしている場面を目にすることがあります。こうした状況は病院内だけでなく、街中を歩いているときにも見かけます。
杖には次のような役割があります。
○歩行を安定させる
○足腰への負担を軽くする
○安心して歩くための支えとなる
しかし、選び方を誤ったり、劣化したまま使用したりすると、十分な効果は得られません。
杖を選ぶポイント
重さと握りやすさ
杖は軽すぎても重すぎても使いにくいです。また、グリップの大きさや形が手に合っているかも大切です。実際に握って感触を確かめましょう。
身長に合った長さ
長さの目安は「身長 ÷ 2 + 2~3cm」です。
(例) 160cmの場合 160÷2+2~3=82~83cm
(簡単な確認方法)太ももの付け根の骨の出っ張りに合わせ、肘が少し曲がる程度であると力が入りやすくなり理想的。※実際に手に持って確認!
身体レベルや利用シーンに合わせる
杖は多種多様です。デザイン性、使用するタイミング、年齢、背中の曲がり具合など、目的や身体の状態に合わせて選ぶのが大切です。選ぶ際は、店舗スタッフや専門相談員、リハビリテーション技師に相談しながら選ぶのがおすすめです。
~定期的な確認事項と注意点~
杖先のゴムが摩耗していないか
長く使用していると摩耗し、滑りやすくなります。
杖を握る手に痛みがないか
体重をかけすぎると、手の痛みの原因になることがあります。グリップの材質や形状を見直すことも大切です。
杖の握り方に間違いがないか
グリップの短い方が前になるよう、向きを確認しましょう。
介助者の位置に間違いないか
バランスを崩しやすいのは弱い足側です。介助は弱い側で行うようにしましょう。
この記事はJAあいち中央広報誌ACT2026年2月号に掲載されました
広報誌|JAあいち中央 (jaac.or.jp)










