ご自身またはご家族などが「アルツハイマー型認知症」と診断された際に、認知症に対する薬を使用することがあります。ここではアルツハイマー型認知症に使用される薬について紹介します。
飲み薬、張り薬
はたらき
- 脳内の神経伝達物質の減少を抑えて情報伝達をスムーズにする薬
- 記憶の情報伝達を整えて神経細胞を守る薬
どちらも症状に変化が見られなくても実際には症状の進行を遅らせていると考えられるため、効果がないからといってご自身で勝手に使用をやめず毎日決められた量を使用しましょう。
注意事項
開始時に吐き気や下痢等の消化器症状が起こりやすいため、少ない量から開始して体を慣らす必要があります。貼り薬を使用する場合は、貼った部位の赤み、発疹等にも注意が必要です。
注射薬
近年、アルツハイマー型認知症の原因の1つである脳内に蓄積する物質を減らすことで認知機能低下を緩やかにすることが期待できる注射薬があります。すべての認知症の方が対象ではなく、一定の基準を満たす方のみ使用できます。
注意事項
点滴に伴う頭痛や寒気等が生じることがあります。また、定期的に脳のMRI検査を行い副作用が起こっていないか確認する必要があります。
ここまでアルツハイマー型認知症に使用される薬を紹介しました。さらに相談したいことがありましたら主治医や薬剤師にご相談ください。
この記事はJAあいち中央広報誌ACT2025年8月号に掲載されました
広報誌|JAあいち中央 (jaac.or.jp)