安全・安心・満足な助産ケアの提供をしていくことが私たちの使命です
アドバンス助産師とは
近年、妊産褥婦を取り巻く環境や社会情勢は大きく変化しています。少子化、出産年齢の高齢化、核家族による孤立、女性の社会進出など、様々な問題があります。この周産期領域の中で、自律して助産ケアを提供できる能力を認証されている助産師が「アドバンス助産師※」です。当院では現在11名が活動しています。
※日本助産評価機構による助産実践能力習熟度 CLoCMiPレベルⅢ認証者。
アドバンス助産師の仕事
当院では年間約1400件の分娩があり、多様なニーズをもつ妊産褥婦と新生児に対して、スタッフ全員が様々な場面で連携し、より質の高いケアの提供を目指しています。アドバンス助産師が中心となり、現場教育の実践はもちろん学生指導も実施しています。また、安城市からの委託を受け、助産師による新生児訪問を実施しています。医療機関、地域との点が線で結ばれることを祈って活動しています。
お仕事紹介
アドバンス助産師
平成27年に助産関連5団体が創設した「助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)CLoCMiPレベルⅢ認証制度」を基に日本助産評価機構の認証を受けた助産師がアドバンスと呼称されます。当院からは16名が認証されています。
多職種ミーティング
総合周産期母子医療センターである当院は、ハイリスクな症例が多く集まります。症例に応じて医師、助産師、看護師、MSWなど多職種による話し合いが行なわれます。
おっぱいケア
平成30年度の診療報酬改定にて「乳腺炎重症化予防・ケア指導料」にアドバンス助産師の認証を受けたものが施設基準とされました。妊娠・分娩時のケアに加えて、おっぱいも含め産後ケアも大切な仕事です。
新生児訪問へ
行政の委託を受け平成28年10月から新生児訪問が始まりました。退院後、お母さんの育児不安が強い時期の訪問は地域の保健師さんへ繋ぐ「妊娠期から子育期の切れ目のない支援」となります。
この仕事の魅力
「産み育てる力を育む」それを目指して、妊娠中から産後入院中にスタッフが一丸となりサポートしています。不安の多い方や退院後のサポート体制が整わない方などには、多職種と連携し、生活の場である地域へとサポートをつなぎます。退院後のおだやかな家庭の様子を確認出来た時、ケアのつながりを実感でき、私たちのモチベーションも上がり、やりがいを感じることができます。
目指していること
当院は西三河唯一の総合周産期母子医療センターであり、地域の母子にとっては最後の砦です。その中で働くアドバンス助産師として地域社会の情勢により、役割を考え、応えていくことが私たちの使命です。「自分たちはこれから何を身に付け、何を行っていくべきなのか」を常に考えることがより良い周産期ケアの環境作りにつながると信じ、今後も貢献していきたいです。