救急NEWS

(2018年3~4月発行 いんふぉめーしょんこうせいより)

2月24日(土)、安城更生病院の敷地内をメイン会場にして 『愛知メディカルラリー』を開催しました。このイベントは、東海地区では愛知県で唯一開催しており、今回で第9回目を迎えます。

 「メディカルラリー」とは、医師・看護師・救急隊員などで構成された医療チーム(1チーム6人体制)が、様々な模擬医療・災害現場を巡り、一定時間内にチームが医療行為を迅速かつ正確な救命活動をできるか競う競技大会です。元々は救急医療を担う若手育成を目的にスタートしたのが発端です。

 今回は、全国公募から選別された16チーム(県内10・県外6チーム)がその知識と技術、チームワークを駆使して様々な救急医療・災害現場(全8シナリオ)を克服していきます。全ての模擬医療・災害現場を通じて獲得した総ポイント数に応じて優劣を競うのです。また、他チームの活動内容を見学することにより、参加者全体のレベルアップを目指す効果も期待できます。さらには、これらの活動を一般にも広く公開し、救急災害医療の現場の一端をご理解頂くとともに、医療者の姿勢を評価していただく場としての役割も担っています。

 大会当日は幸いにも暖かい好天に恵まれ、各現場毎に熱気溢れる好勝負が繰り広げられました。大きな歓声あり、苦笑いありの連続で、参加者にとっては大変勉強になったことでしょう。今回の『愛知メディカルラリー』の開催につきましては、県内の救命救急センターや消防本部から多数のボランティアを募り、事務局を含めて約500名近いスタッフの温かいご支援により大会を成功裏に運営することができました。こうした活動を通して、今後も救急医療の維持と発展に向けて少しでも貢献できるように頑張っていく所存です。

                            愛知メディカルラリー実行委員長 救急科代表部長 田渕昭彦