多職種と連携して支援ができる歯科衛生士になりたい
歯科衛生士 石原多実
(2017年9~10月発行 いんふぉめーしょん更生より)
歯科衛生士とは
口腔内の健康を守ることを通して、全身の健康や生きることをサポートする専門職です。
私たちの仕事は多岐に渡ります。
当院では、歯科口腔外科の外来診察介助、器材・物品の管理、手術室での手術介助、造血幹細胞移植を行う患者さんの口腔機能管理、呼吸ケアチーム回診に同行し、患者さんの口腔内評価、口腔ケア指導などを行っています。
口腔ケアについて
私は、みなさんに日頃の口腔ケアの大切さをお伝えしています。
口腔内のトラブルが起きることは仕方がないことではなく、適切な口腔ケアを行うことで、トラブルの発生を防いだり、症状を軽減させたりすることができます。
自己流の口腔ケアでは、磨き残しがあるかもしれません。かかりつけ歯科医院で指導を受けましょう。
お仕事紹介
手術の介助
全身麻酔下での埋伏智歯抜歯やプレート除去などの手術の介助も行っています。手術室で介助に入ることは、口腔外科に勤務する歯科衛生士ならではの業務です。
呼吸サポートチームとの連携
呼吸サポートチーム回診に同行し、口腔内の評価や、口腔ケアの提案をしています。また、チームメンバーと連携しながら、入院患者さんの口腔ケアの相談を受けています。
患者さんの口腔機能管理
治療前に口腔内の感染源のスクリーニング、歯面清掃、セルフケア指導を行います。治療後も回診で口腔衛生管理、指導を継続します。
市民公開講座
市民公開講座で、地域の皆さんに口腔ケアについてお話しさせていただきました。今後も口腔衛生の普及・啓発活動を行っていきたいです。
この仕事の魅力
赤ちゃんからご高齢の方まで生涯にわたり口腔ケアは必要です。幅広い世代・たくさんの方の健康に貢献できること、早期介入や啓発活動により病気の予防ができること、そして「ありがとう」と感謝のお言葉をいただけることがこの仕事の魅力です。
私の行う口腔ケアや指導が、患者さんの行動を変えるきっかけとなった時、口腔内の環境が良くなった喜びを患者さんやスタッフと分かち合えたときにやりがいを感じます。
今後の目標
歯科衛生士は、口腔内だけでなく、全身をみること、多くの職種と連携して患者さんをサポートできることが求められます。
自分の未熟さを実感する日々ですが、患者さん、職員のみなさんのお役にたてるように、自己研鑽し、胸を張って「スペシャリストです」と言える歯科衛生士になることが目標です。