「放射線被ばく相談員」にご相談ください
放射線技術科 診療放射線技師 鈴木昌弘
(JAあいち中央広報誌ACT2月号より)
今日の医療において放射線を用いた画像診断は欠かせないものとなっており、病院を受診した際に放射線検査を受ける機会も少なくないと思います。皆さんは放射線検査を受けたときや日常生活の中で、放射線被ばくに不安を感じたことはないでしょうか。
安城更生病院では現在3名の「放射線被ばく相談員」が在籍しており、被ばく相談に随時対応しています。「放射線被ばく相談員」は、日本診療放射線技師会が認定している資格で、医療のみならず放射線被ばく全般の相談に対応できる人材の育成を目指しています。
実際の被ばく相談では、なるべく落ち着いて話ができるような環境で、資料を用いてできるだけ分かりやすく説明するように努めています。基本的には当院で検査を受けられた方からの相談に対応していますが、他施設で検査を受けられた方からの電話相談を受けた経験もあります。

これまでの相談内容は「何回も放射線検査を受けたが身体への影響はないか?」や「子供がレントゲン撮影やCT検査を受けたが大丈夫か?」などがあり、放射線被ばくは少量でも身体に悪い、子供や妊婦さんには危険という先入観が不安の原因になっていたと思われます。私たちは放射線を使用した検査の必要性と放射線被ばくによる身体的影響に関しての正しい知識をお伝えすることにより、不安な気持ちが少しでも和ぐことを目標に活動しています。

また、被ばく相談に来られる方は、放射線被ばくに対する不安だけでなく、検査や病気に対する不安を抱えられていることもあります。相談を行う中で、このような悩みにも寄り添うことができるよう努めていきます。
