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Vol.003 造血細胞移植コーディネーター

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円滑なコーディネートで、移植治療に貢献したい

造血細胞移植コーディネーター(HCTC) 加藤 裕子 

(2017年5月発行 いんふぉめーしょん更生より)

造血細胞移植コーディネーターとは

 造血細胞移植に伴い、患者さんやドナー(提供者)及びその家族の支援を行うとともに、移植に付随する倫理性の担保やリスクマネジメントにも貢献する専門職です。特に、移植を受ける患者さんとドナーの橋渡しができるようにお手伝いをしています。
 移植が行われる過程では、ドナーの善意を最大限に生かすことを優先するとともに、移植医療が円滑に行われるように移植医療関係者や関連機関との調整を行っています。

この仕事の魅力

 一番の魅力は、厳しい治療を乗り越え、笑顔で退院される患者さんにお会いできること。それは一番の喜びであり、一緒に幸せを感じられる瞬間です。患者さんは、大きな不安を抱えながら長い抗がん剤治療の中で、つらい副作用と戦い、やっとの思いで移植に辿り着かれます。これからも、患者さんやご家族の思いに寄り添い不安を和らげ、少しでも笑顔になっていただけるように努めていきたいと思います。

骨髄提供の流れ

 骨髄をご提供いただくには、HLAという白血球の型を調べて適合させることが重要です。兄弟が適合する確率が一番高いため、兄弟の方から調べますが、強制ではなく自発的意思と安全性が第一優先となります。適合した場合は健康診断を行い「ドナー適格」と判断されて、初めて骨髄採取へと進むことができます。兄弟でドナーが見つからない場合は骨髄バンク、臍帯血バンクから探していきます。

お仕事紹介

多職種合同カンファレンス

 移植前は患者さんに関わる全てのスタッフで患者情報を共有します。私もコーディネートで得た情報を提供しチーム全体で患者支援を行います。

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骨髄バンク担当者との打ち合わせ

 善意で提供されるドナーの「リスク回避」「安全と安心」「ドナーの満足」となるよう、入院前に骨髄バンク、病棟スタッフとドナー情報の共有を行います。

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移植前の患者さんとの面談

 移植適応の患者や家族、血縁ドナーへ移植について説明し移植の準備を行います。患者やドナーへの意思決定支援は特に重要なコーディネートです。

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日本造血細胞移植学会発表 認定証&バッチ

 「バンクとの連携構築」についての学会発表の機会をいただきました。学会認定もいただきバッチを付けて活動しています。

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将来の夢

 病院内のコーディネーターは新しい職種です。経験を重ねることで基盤を作り、未来の後継者へバトンを渡していければと考えています。
 患者さんは、突然がんを宣告されながらも、静かに病気を受け入れ、病苦の中にも笑顔で前向きに進まれます。その姿をお見かけするたびに、私は多くの学びをいただいています。その学びを生かし、少しでもお役に立てるようお手伝いさせていただければ幸いです。

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