• 病気のおはなし

Vol.92 睡眠中のあなたの呼吸大丈夫?

睡眠中のあなたの呼吸大丈夫?

臨床工学技術科 善 大輝

(JAあいち中央広報誌ACT9月号より)

  ご家族の中に睡眠中にいびきをかいたり息が止まったりする方はいませんか?睡眠中であるため、自分ではなかなか気づくことができませんが、もしかしたら〝あなたも〟睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気かもしれません。


SASってなに?

  睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠中に呼吸が止まる病気です。そのため良質な睡眠がとれず、日中の倦怠感や眠気、集中力の低下などを招き、生活習慣に様々な影響を与えます。また、生活習慣病と密接な関係があり、高血圧や心疾患などを合併していることが多く、それらはSASにより悪化しやすいという報告があります。


どんな治療方法があるの?

  経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)という治療法があります。この治療法では、寝ている間のいびきや呼吸が止まるのを防ぐために、鼻にマスクを装着して、そこに機械から空気を送り続けます。そうすることで気道が狭くなるのを防ぎ、いびきや呼吸が止まるのを予防してくれるものです。治療を開始したその日から熟睡感が得られ、日中の眠気が軽減するという報告があります。


どんな機械を使うの?

  CPAPには、在宅用人工呼吸器を使用します。人工呼吸器と聞くと、皆さんは大きくて操作も複雑なイメージをすると思いますが、実際は大きさもコンパクトで、ボタン一つで操作可能です。機械音もほとんどせず、ご家庭でも問題なく使用できます。睡眠時に装着するマスクには、鼻のみを覆うタイプの他に、鼻と口を覆うタイプなどいくつか種類があります。

マスクのフィッティングは治療効果に影響を与えるため、とても重要です。

 現在、日本にはSAS患者が500万人ほど潜んでいると言われていますが、実際にCPAPによる治療をしている人は約30万人と、あまり普及していないのが現状です。有名人なども行っている治療法なので、少しでも興味を持っていただき、身近なものに感じてもらえたら良いなと思います。

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この記事はJAあいち中央広報誌ACTの健やかレターに掲載されました。


JAあいち中央広報誌

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