• 病気のおはなし

Vol.73 食中毒にご注意ください

食中毒にご注意ください

感染制御部 感染管理認定看護師 稲富里絵

(JAあいち中央広報誌ACT8月号より)

  食中毒の原因として、細菌・ウイルス・自然毒・化学物質・寄生虫などがあります。食中毒は、これらを摂取することで下痢やおう吐・発熱などの健康障害を起こす感染症です。

細菌 腸管出血性大腸菌(O157やO111など)、黄色ブドウ球菌、カンピロバクター、サルモネラ など
ウイルス ノロウイルス、E型肝炎ウイルス、A型肝炎ウイルス   など
自然毒 二枚貝(牡蠣など)、フグ毒、毒キノコ、有毒植物   など
化学物質 ヒスタミン食中毒   など
寄生虫 アニサキス      など


食中毒の発生状況

  家庭の食事も注意をしましょう。


  食中毒全体の一割程度は、家庭の食事からの報告です。夏場は細菌、冬場はウイルスを原因とする食中毒の報告が多くなっています。


食中毒予防の三原則


1.つけない(洗う!分ける!)

  手指には、様々な微生物が付着しています。食品を扱う前には必ず手を洗いましょう。手にキズがある時は、素手で食品を扱わず、箸やトングを使用しましょう。また、生肉や生魚などの汁は他の食品に触れないようにビニールに入れて冷蔵庫に保管します。


2.増やさない(適切な温度で保存)

  細菌が好んで繁殖する温度は一般的に20~40℃です。細菌は10℃以下で増殖がゆっくりになり、マイナス15℃以下で停止します。しかし、冷蔵庫での保管は、扉の頻繁な開閉や詰めすぎで庫内の温度が高くなるため過信は禁物です。


3.やっつける(消毒・加熱処理)

  ほとんどの微生物は加熱によって死滅します。生の肉や魚を扱った調理器具は使用後、洗剤でよく洗ってから熱湯をかけて消毒をしましょう。除菌効果のある洗剤をスポンジに染み込ませる場合もスポンジをよく洗いましょう。汚れは細菌を増殖させる原因になります。

  微生物の種類によっては、熱に強いものもあります。加熱を過信しないで早めに食べきること、賞味期限を守ること、時間が経過した食品は思い切って処分する勇気も必要です。


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この記事はJAあいち中央広報誌ACTの健やかレターに掲載されました。


JAあいち中央広報誌

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