• 病気のおはなし

Vol.019 安心して手術をうける

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副院長 兼 外科代表部長 新井利幸 

(2018年1月発行 いんふぉめーしょんこうせいより)

癌の手術が成功するとは?

①術後合併症がなく順調に経過し、②臓器を切除したことによる後遺症が少なく、そして③癌が再発しない、ことです。


そもそも癌とは?

癌とは、臓器の中にできた"できもの"で、無制限・無秩序に増殖し、徐々に臓器の機能を奪い、心身の働きを蝕(むしば)んでいくものです。元々は一つの異常細胞から発生しますが、増殖して塊(かたまり)をつくりようになります。


癌の手術とは?

癌の手術とは、癌の塊を切り取って体から除く治療法です。癌は周囲の組織に滲み入るように入り込んだり(浸潤)、近くの血管やリンパ管に入り込んでその流れに乗って遠い臓器に拡散(転移)する性質があります。つまり、見た目や検査でわかる範囲以上に、癌細胞が拡がっていることがあります。癌を再発させないためには、主病巣と同時に周辺の浸潤・転移が起こりそうな部位を含めて切り取る必要があります。大きく取り過ぎると後遺症が大きくなり、少なすぎれば再発の危険が増えることになります。早い段階で見つけた癌は、切除する範囲が小さく、体への負担・後遺症が少なく、再発の危険も低い傾向があり、このために早期発見が重要と言われます。


手術が必要と言われたら

手術が必要と言われたら、誰でも不安を感じます。自分の癌はいつからできていたのですか?とよく聞かれますが、実は検診などで見つかる1㎝くらいの早期の癌でも、発生から3~5年くらい経っていると言われています。進行癌ではさらに数年経過しています。そのため焦りは禁物です。医師の説明をしっかり聞き、必要十分な検査を受け、手術の準備を進めてください。喫煙、肥満、糖尿病、血液サラサラの薬が必要な状態、日常の運動不足は手術の大敵で、手術後の合併症の危険が高くなります。手術を安全に受けていただくために普段から生活習慣の改善に心がけていただくと外科医としては大変ありがたく思います。そのうえで手術が必要と言われたら、手術から術後の生活復帰まで、安城更生病院にお任せください。外科系医師はもちろん、多くの専門スタッフがサポートいたします。

外科医師総勢19名で年間約1,400件の手術を行います。安心・安全な手術にむけてチーム医療で皆さんを全力でサポートします。

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<あらいとしゆき>埼玉県出身。1988年名古屋大学卒業。名古屋大学付属病院を経て、2006年より外科代表部長。2016年より副院長。

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