「しゃっくり」ってなぜ起こるの?止め方は?

「しゃっくり」がなかなか止まらないという経験をしたことはありませんか?

そして、特別な対応をしなくても自然に止まりませんでしたか?

しゃっくりは医学用語では『吃逆(きつぎゃく)』と呼ばれ、肺の下に位置する横隔膜のけいれんによって起こります。横隔膜のけいれんに連動して声帯の筋肉が収縮し、狭くなった声帯を急激に吐く息が通るために一定間隔で「ヒック」と発音する現象が起きます。

横隔膜のけいれんは、横隔膜周辺の組織が刺激されることが原因ですが、特別な理由がなくても発症し、健康な人でも起こります。よく見られる原因として、アルコール摂取や大量喫煙・早食い・一気飲み・暴飲暴食による急激な胃拡張などが挙げられます。他にも急に大声や高い声を出したり、大笑いしたりすることも引き金になります。また、精神的ストレス、睡眠薬や抗がん剤などの強い薬の副作用などによっても起こります。

昔から都市伝説のごとく「驚くと止まる」もしくは「息を止めると止まる」などしゃっくりを止める民間療法は様々あるようですね。

誰でもできる改善方法を紹介します。 

 ①左右の人差し指をやや強めに両耳に突っ込み、1分ほどそのまま待ちます。
 ②最大限まで息を吸ったら10秒間息を止め、再びゆっくりと限界まで息を吐くことを繰り返します。
 ③舌を少し痛いかな?と感じるくらいの力で30秒~1分ほど引っ張ります。

ギネス記録によれば68年間もしゃっくりが継続した症例もあるのだとか。しゃっくりのほとんどは、自然治癒によって止まりますが、身体に深刻な疾患を抱えている場合は、病気が原因なるとため、病気を治療しないと改善しないこともあります。脳や肺、精神的な疾患も考えられるため、しゃっくりが長く続く場合には医療機関を受診し、原因を調べてもらうのが安心でしょう。