• 病気のおはなし

Vol.61 皆さん、良質な睡眠を取れていますか?   ~その2~

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救急NEWS

救急科代表部長 田渕昭彦  
(2019年3~4月発行 いんふぉめーしょんこうせいより)

 健康を維持するためには『良質な睡眠』が欠かせません。ですが、どれだけ睡眠時間を確保する必要があるのでしょう?最適な睡眠時間は年齢に応じて異なり、10代であれば8時間、20代で7時間、60代で6時間と年齢増加につれて睡眠時間が減少するのが一般的です。自分に見合った睡眠時間を認識しましょう。但し、ストレスの多い現社会では肉体的な疲労に加えて、精神的な疲労もあり、体調管理するためには普段よりも多めの睡眠時間が必要とされるようです。


 睡眠不足と感じたら、その夜は少し早めに寝て睡眠時間を多めに確保しましょう。リズムを乱さないためにも、起床時刻は規則正しく普段と同じ時刻にすることが大事です。よく週末に「寝だめ」をすることで体調不良を改善しようとする人もいますが、これは逆に寝付けなくなったり、変な時間に目が覚めたりと睡眠の質が落ちてしまいます。寝だめで解消するのは「眠気」だけです。


 ではどんな解決策が有効なのでしょう?睡眠不足を早期に解消する一方策として、「適度な昼寝」が有効です。夜の睡眠に影響が少ない14時頃に30分前後の昼寝がお勧めです。脳の疲労を一時的に改善してくれますが、体の回復を得るためにはあくまでも夜の睡眠時間をしっかりと確保することが基本であることはお忘れなく。 また睡眠不足が蓄積することで様々な病気になることが懸念されています。マウスを用いた実験では、度重なる睡眠不足により抑うつ状態や認知症、心臓病、肥満や糖尿病の原因となるというデータも報告されています。その理由として睡眠不足により、①自律神経バランスが乱れる、②免疫細胞の働きが弱まる、③食欲増進ホルモンの増加、④インスリンの分泌低下、などが挙げられます。


 夜の良質な睡眠中に私たちの体を守る様々な活動が営まれているのは本当に驚きですね。


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