「EZ DO 検脈! ハートのビートを聞こうぜ!」 

日本心臓財団のCM内におけるDJ KOOさんのセリフです。

これは、心房細動の早期発見のために、日々の検脈(手首に指をあて脈を測ること)と定期健診を促すものです。

今回は心房細動についてお話したいと思います。

心房細動とは

 不整脈の一種で、心臓の中の心房と呼ばれる部分が、こきざみに不規則に震えている状態です。動悸、胸の不快感や痛み、息切れ、めまい、脈がとぶなどの症状があります。無症状で、健康診断時の心電図や血圧測定で発見されることも少なくありません。要因として、加齢・高血圧や糖尿病・心疾患また、ストレスや喫煙などの生活習慣も要因となります。

脳梗塞や心不全の原因に

心房細動が長く続くと、下記2つの発症リスクが高くなります。

  • 心臓の機能が低下し、心不全を起こしやすくなる
  • 血の固まり(血栓)ができやすくなり、血栓が脳に達すると脳梗塞を起こしやすくなる

心房細動の検査(心電図検査)

通常の心電図は10秒ほどの記録のため、検査時に心房細動がおきないと診断ができません。その場合には、記録器を装着して普段通りの生活をしながら24時間記録ができる心電図検査をします。それでも診断がつかない場合は、さらに長期間の記録をするレコーダーによって検出を高めます。

検脈で早期発見

不快な症状を感じた時や普段の健康チェックに、手首での検脈をしてみて下さい。親指の付け根の内側で脈がよく触れるところを見つけ、脈の乱れがないかを確認して下さい。最近は心拍計を備えているスマートウォッチでも確認できると思います。脈の乱れに気が付いたら、すみやかにかかりつけ医や循環器内科に受診して下さい。

【参考】日本心臓財団ホームページ 公益社団法人ACジャパン EZ DO検脈!(支援キャンペーン)ホームページ

この記事はJAあいち中央広報誌ACT2024年3月号に掲載されました。

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