「地産地消」の取り組み

安城市では米や麦、大豆、野菜、果物、花き、家畜など様々な農畜産物が育てられています。当院では、地元の農畜産物をおいしく食べていただくために、JAあいち中央さんを通して地元産の野菜や果物を提供する行事食「地産地消の日」を今年度より始めました。

使う食材はJAさんと相談して決めており、毎月旬の新鮮な農作物を納品していただいております。

チンゲンサイはこの地域では通年栽培されており、病院食にもよく登場します。食感が良く、おいしいと患者さんからも評判です。

8月には安城産の梨「幸水」を、10月には地域のブランドナス「とげなし美茄子(びーなす)」と挽き肉を合わせた中華風の炒め物を提供しました。「とげなし美茄子」はハリがあり、名前の通り美しいナスです。炒め物にしても形が崩れないため、調理後の見た目も良く、食感は柔らかでおいしい仕上がりになりました。12月はブロッコリーの和え物、1月にはこの地域で有名な甘いニンジン「へきなん美人」を使ったサラダを提供しました。2月にはイチゴの提供を予定しています。

旬の食べ物は栄養たっぷり

「地産地消の日」の献立はお知らせカードと一緒に提供しており、栄養の豆知識を紹介しています。旬の食材は鮮度も栄養価も高いため、積極的に取り入れたいものです。冬に旬を迎える野菜の中には、糖度が高くておいしい野菜がたくさんあります。冬の寒さで凍らないように細胞に糖を蓄積するため糖度が高くなるそうです。免疫力を高める手助けをしてくれるビタミンCやE、βカロテンを含む野菜も多いので、寒いこの時期にぴったりですね。ホウレンソウや小松菜、春菊、ブロッコリー、ニンジンなど色の濃い緑黄食野菜がおすすめです。

地元の旬の食材は産直店舗とで購入することができます。今年の夏には病院の近くにも産直新店舗がオープンします。地元産のおいしい農畜産物で地域がますます活性化することを願いつつ、地元の食材を使った病院食で患者さんの治療に貢献します。

この記事はJAあいち中央広報誌ACT2025年2月号に掲載されました
広報誌|JAあいち中央 (jaac.or.jp)