安心して生活できるよう共に考え、解決に導くことが私たちの使命です

医療ソーシャルワーカーとは

 医療ソーシャルワーカーは、医療機関や介護老人保健施設、地域包括支援センターなどで活躍しています。日常生活を送るうえで様々な不安や困りごとに対する支援を行っています。また、患者さんを直接支援するだけでなく、関係機関との連携をコーディネートするなどの役割を担っています。当院の「医療ソーシャルワーカー」の歴史は古く、昭和44年から採用されており、現在では病院と併設施設を含め、18名が在籍をしています。

医療ソーシャルワーカーの仕事

 「外来通院や入院したとき、治療費はいくらかかるの?」「後遺障害が残ったときの生活や仕事は?」「介護の問題は?」など不安な思いを持たれる方は多いと思います。そして最近の社会情勢は、短い時間で様々な困りごとの解決を迫られることが少なくありません。そんなときに、よりよい解決方法を見つけるお手伝いをします。そして、安心して生活できるように共に考えていくことが私たちの仕事であり使命です。

お仕事紹介

依頼をうけた患者さん・ご家族との面談

私たち医療ソーシャルワーカーは、病気とともに日常生活を送るうえで様々な不安や困りごとに対する支援を行っています。生活背景やその人の価値観を受けとめながら、「対話」を通して相談者の訴えを伺います。

地域の関係機関と連携

 患者・家族の方への直接支援だけではなく、日々、地域の医療機関やケアマネージャーとの調整に奔走しています。迅速かつ丁寧に!地域連携は信頼関係がとても重要です。

毎朝のケースカンファレンス

がん患者の就労相談もおこないます

 がん患者向けの無料就労相談会では、地域の社会保険労務士と役割分担しながら対応します。治療と仕事の両立や就労の不安・悩みを持っている方のご相談を伺います。

この仕事の魅力

 毎日異なる患者さんとお話しするため、仕事(相談ごと)の内容が同じであることがありませんし、複雑な社会福祉制度や地域の医療・福祉の社会資源をうまく利用する手立てを考えなくてはいけません。相談に来られた方と一緒に悩んでしまうこともしばしばあります。ただ、次の道筋がみえて一歩進めたときは、とても嬉しい瞬間です。また、相談者から多様な価値観や生き方を学ばせてもらっています。

目指していること

 ある患者さんから「誰かに相談することで悩みごとの半分は解決される」と伺いました。皆さんが抱える不安や困りごとは、治療だけでなく生活・経済・就労・学校など様々な生活場面に及びます。誰に相談すれば良いか分からない時は、ぜひ当院の医療福祉相談室を活用してください。病気によらず、苦難の中にある方が心の内を開くことは勇気がいることですが、安心して治療を受けられ、幸福感が得られるよう力になりたいと考えています。