市民公開講座開催レポート
2024年9月19日に第117回市民公開講座を開催しました。今回はがん化学療法認定看護師の有馬順子より「がん治療中のお口のケア」と題し、当日は24名の方にご参加いただきました。
講演内容
味覚障害ってどんな症状? ~抗がん剤治療を受けた場合~
- 口の中が嫌な味がする→不快症状
- 食べ物本来の味がしない→味覚変化
- 食べ物の味を感じにくい→味覚の低下
- 口の中が苦い(何を食べても苦い)→味覚異常/錯味
なぜ味覚障害は起こるのか?
- 舌にある味蕾(みらい)細胞(味を感じるセンサー)に障害が起こり、味を受け取れなくなる
- 唾液が減って口の中が乾燥する
- 口内環境の悪化により、口内炎や舌苔が発生する
- 亜鉛が欠乏する
味を感じるのに重要なのは唾液で口の中が潤っていること!
味覚障害の治療法・特効薬はありません。原因となるものを解消することが重要です。今回は味覚障害のケアと味の工夫をご紹介します。
誰に相談すればいいの?
- がん治療中は、主治医に相談を
- 治療前なら、かかりつけの歯科医に虫歯・歯周病・義歯の不適合が無いかを診てもらいましょう
主治医に相談するタイミングが無くて困る場合は、「がん相談支援センター」「がん看護相談」をご利用ください。
次回の市民公開講座(令和6年11月21日(木)/13:00~14:00/2階 第1講堂)