赤ちゃんにとって母乳は、栄養を届けるだけでなく、感染症や腸の病気から守ってくれる大切な役割を持っています。しかし、早く生まれたり小さく生まれた赤ちゃんの場合、お母さんの母乳がすぐに十分に出なかったり、赤ちゃん自身がうまく飲めないことがあります。そんなとき、赤ちゃんの成長を支えるために用いられるのが「ドナーミルク」です。ドナーミルクは、母乳をあげたいというご家族の思いを大切にしながら、赤ちゃんの命を守るための大切な選択肢となっています。
ドナーミルクって?
ドナーミルクとは、健康で母乳がよく出るお母さんから寄付された母乳のことです。提供される母乳は、感染症検査や細菌検査、低温殺菌など、厳しい基準を満たしたものだけが使用されます。特に出生体重1,500g未満で生まれた赤ちゃんは腸の機能が未熟で、人工乳よりも母乳のほうが病気のリスクを下げられることが知られています。そのため、自分のお母さんの母乳で育てられるようになるまでの“つなぎ”として活用されています。また、お母さんが体調不良で搾乳が難しいときや、薬の影響で一時的に母乳があげられない場合にも利用されます。
どんな人がドナーになるの?
母乳を提供していただくお母さんのことを「ドナー」と呼びます。
ドナーは、妊娠・出産後の健康状態が良好で、感染症検査などの基準を満たした方が登録されます。自分の赤ちゃんに必要な量を確保したうえで、余った母乳を「誰かの赤ちゃんの力になれば」と寄付してくださる方が多く、その思いが多くの小さな命を支えています。
令和6年度から当院のNICUでもドナーミルクの使用を開始しています。
ご興味がある方は、ぜひ「ドナーミルク」や「母乳バンク」で検索してみてください。
この記事はJAあいち中央広報誌ACT2026年4月号に掲載されました
広報誌|JAあいち中央 (jaac.or.jp)










