新人教育プログラム
患者さんや医療スタッフから信頼され、求められる薬剤師を目指し教育しています。新人一人ひとりにペア薬剤師(1~2年上の先輩)がつき、きめ細かな指導をしています。下記のように教育スケジュールを立て、個別に目標を立てながら成長していきます。2年目以降も若手薬剤師が業務改善や調査研究などの取り組みを計画、実施、評価し報告できるよう育成することを目的として、薬剤部内で6つに分けた啓発グループの中で指導に取り組んでいます。
教育プログラムの一例(ステップアップ例)
時期 | 業務、研修内容 |
---|---|
初期 | 調剤業務(錠剤、水剤、散剤、一包化調剤など)TPN調製 |
4ヶ月頃~ | 抗がん剤調製、製剤 |
1年頃 | 病棟業務 |
2~3年以降 | 医薬品情報業務、学会発表など |
教育資料(JA愛知厚生連共通)
JA愛知厚生連8病院が合同で薬剤部教育担当者会議を設置しました。
新人薬剤師のための資料を作成し、教育水準の向上に努めています。
きめ細かい教育システムにより、新人薬剤師のスキルアップをサポートしています。
薬剤部実務実習
1.早期体験学習
名城大学薬学部1年の学生の薬学部早期体験学習の受け入れを行っています。調剤、院内全体、病棟での薬剤師の業務を見学した後、1日を振り返り、情報共有をしています。
2.薬学部実務実習
当院の実務実習は、薬剤部内のみならず、他部署の見学や訪問診療への同行なども行っています。そのため、実習を通じて薬剤師の職能やチーム医療について理解を深めることができる内容になっています。学生が自ら体験し、考え、自分に必要なことは何かということに気づいていくことを重視し、それをサポートする気持ちで取り組んでいます。DI実習をはじめスモールグループディスカッションを多く取り入れており、指導薬剤師からのアドバイスだけでなく、一緒に実習している仲間の意見からもいろいろな視点や考え、介入方法などを学ぶことができます。
3.アドバンスト実習
名城大学の5年次の長期実務実習の後に臨床で求められる実践的な知識・技能・態度を身に付けるために設置された「アドバンストコース」の受け入れを行っています。指導薬剤師と一緒に臨床研究に取り組むことで、臨床研究の取り組み方を学び、また深い知識の習得方法を身に付けていきます。
その他の研修
小児薬物療法認定薬剤師研修
当院は小児薬物療法認定薬剤師新規認定取得のための必須実務研修を行う実務研修施設に登録されています。年5-6回、各2名(計12名程度)の受け入れを行っており、病院薬剤師だけでなく、薬局薬剤師も数多く研修に参加されています。
研修時間が短いことから、小児医療センター、新生児センター(NICU、GCU)の見学がメインとなりますが、他施設薬剤師との情報交換の機会にもなるようプログラムを作成しています。

小児医療センターにて医師の回診に同行

新生児センターにてNICUのラウンドに同行
がん専門薬剤師研修
当院は、日本医療薬学会がん専門薬剤師研修(5年研修)、日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師研修(3ヶ月研修)の研修施設です。一般的な薬剤に関する薬理学的知識や基本的な病態を理解し、がんの病態、標準治療、薬物動態、副作用対策などがん薬物療法のスペシャリストとしてその使命が発揮できる人材を養成するために薬剤部全スタッフがサポートしています。

医師の講義風景