皆さんは人前で思わずげっぷが出てしまい赤面した経験はありませんか? げっぷは生理現象というものの決して良いイメージではなく、諸外国ではマナー違反のように扱われていますよね。

げっぷとは

 げっぷとは、胃の中に溜まった空気が食道から出てくることで起こる生理現象です。ではなぜげっぷが出るのでしょうか?人には食道と胃のつなぎ目に下食道括約筋という筋肉があり、食道への空気逆流を防いでいます。ところが、胃のなかの空気が増え過ぎて内圧が高まると、この筋肉がゆるみ食道の方に空気が漏れてげっぷが出るのです。知っていましたか?空気は呼吸により肺だけでなく、食事中や会話中にも知らないうちに胃の中へも取り込まれているのです。

げぷが良く出る原因

 げっぷがよく出る原因は沢山ありますが、①過度なストレス(胃腸の動きが悪くなり、消化不良を招く) ②胃腸の病気(逆流性食道炎や胃炎、十二指腸潰瘍など) ③便秘症(腸内にガスが溜まり易い) ④悪い食生活(偏った食事や過度な摂取) ⑤姿勢の悪さ ⑥過度に歯を噛みしめること(唾液の分泌が増えて空気を沢山飲み込む)、などが挙げられます。

げっぷが出ないようにする対象法とは?

 逆にげっぷが出ないようにする対処方法として、①ゆっくりと食事をする ②リラックスしてストレスを溜めない ③姿勢を良くする ④バランスの良い食事を心がける ⑤お腹を温める ⑥刺激のある嗜好品は避ける ⑦就眠前の3時間は食事を避ける、などが有効でしょう。『たかが〝げっぷ〟と侮るなかれ!』 げっぷが長い間治まらず、胸やけ、胃痛、胃もたれ、吐き気など他の症状も認める場合は、消化器疾患が原因の可能性があります。その場合は、医療機関を受診して胃カメラ検査等をお勧めします。

 普段から身体のシグナルを見逃さないよう体調を整え、同時にエチケットも守りたいものですね。