診療科・部門

診療協同部- リハビリテーション室

診療協同部- リハビリテーション室ついてご紹介します。

当部門について

基本方針

  • リハビリテーション室について

当院リハビリテーション室は先天的、後天的を問わず病気や怪我などにより入院された小児から高齢者までの患者さんを対象として、日常生活をスムーズにその人らしく生きることをめざし、離床から日常生活動作などの獲得へ向けて理学療法、作業療法、言語療法を行っております。リハビリテーション科専有の入院ベッドはありませんので各診療科の副科として対応しております。また外来リハビリテーションも病状と必要性に応じて各診療科からの依頼を受けて行っています。

職種構成

  1. 理学療法士
  2. 作業療法士
  3. 言語聴覚士
  4. 事務および
  5. アシスタント業務従事者

施設基準

  1. 心大血管疾患リハビリテーション(Ⅰ)
  2. 脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)
  3. 廃用症候群リハビリテーション(Ⅰ)
  4. 運動器リハビリテーション(Ⅰ)
  5. 呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)
  6. がん患者リハビリテーション
  7. 摂食機能療法

各種認定資格 (2023.8現在)

日本理学療法士協会
認定理学療法士
8名日本作業療法士協会
認定作業療法士
3名
3学合同呼吸療法認定士8名
がんのリハビリテーション研修会修了者28名
日本心臓リハビリテーション学会
心臓リハビリテーション指導士
4名東京商工会議所
福祉住環境コーディネーター1級
1名
東京商工会議所
福祉住環境コーディネーター2級
1名日本認知症ケア学会
認知症ケア専門士
1名
日本臨床栄養代謝学会
NST専門療法士
2名精密知覚機能検査研修受講者5名
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士2名介護支援専門員2名
全国社会福祉協議会
社会福祉士
2名日本理学療法士協会
介護予防推進リーダー
2名
日本理学療法士協会
地域ケア会議推進リーダー
2名訪問リハビリテーション管理者研修修了1名
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
呼吸ケア指導士
2名日本終末期ケア協会
終末期ケア専門士
1名
日本脳卒中学会認定
脳卒中療養相談士
1名日本パーキンソン病・運動障害疾患学会
パーキンソン病療養指導士
1名
日本理学療法士協
フレイル対策推進マネージャー
2名LSVT®BIG認定講習終了者1名
日本終末期ケア協会
終末期ケア上級専門士
1名日本転倒予防学会
転倒予防指導士
2名
公益財団法人健康・体力づくり事業財団 健康運動指導士1名

理学療法士

理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し行われる治療法です。主として基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行ないます。日常生活活動(ADL)の改善を図り、最終的には生活の質(QOL)の向上をめざします。

集中治療部門での早期介入

CU、HCU、NICUなどの集中治療の場面から安静制限に応じて介入を行っています。人工呼吸器装着中の方など各種機器を使用中の方もベッド上から機能訓練を開始し臥床による運動機能の低下を最小限にできるように医師、看護師などの他職種と連携を図りつつ安全に配慮しながら対応しています。

一般病棟での介入

一般病棟では点滴や各種のモニター等が少なくなり病棟での生活に広がりが出てきます。入院前の生活に近づき日常生活上の動作が自己にてできる部分が多くなるよう、転倒などのリスクに注意し病棟看護師とも情報を共有し、目標を設定して動作能力の改善・実用を目指します。

心臓リハビリテーション

自転車エルゴメーターやトレッドミルを使用して監視下で運動負荷を行います。患者さんそれぞれの状況に応じた運動負荷量を設定して入院・術後の患者さんから外来通院の方を対象として平日の午後に予約制で行っています。心臓疾患の再発を予防する効果が期待できます。

がんのリハビリ

当院はがん患者リハビリテーションの研修を修了した技師が多数在籍し、一般病棟での治療中や緩和医療センターでも対応をしております。がんの進行や治療などにより筋力・体力低下を生じた患者さんに対して運動療法を行っております。多職種で連携し生活環境を整え、在宅復帰を目指します。

作業療法士

作業療法とは、病気や怪我などが原因で心身機能が低下した人に対して、身体機能の回復や食事動作・トイレ動作などの日常生活活動の向上、社会的適応能力の向上を目的に、様々な作業活動を通して訓練・援助・指導を行います。

集中治療部門での早期介入

ICU、HCU、NICUなどの集中治療の場面から安静制限に応じて介入を行っています。人工呼吸器装着中の方など各種機器を使用中の方もベッド上から機能訓練を開始し臥床による運動機能の低下を最小限にできるように医師、看護師などの他職種と連携を図りつつ安全に配慮しながら対応しています。

ハンドセラピィ

ハンドセラピィは、骨折、腱・神経損傷、複合損傷、切断などによって損傷された手の機能回復を図るとともに「生活する手(useful hand)」としての能力の獲得を目指します。術前・術後早期より関節可動域訓練や筋力強化訓練、装具療法、自主訓練、日常生活指導を行います。当院は手外科の専門医が在籍し緊密な連携のもと超急性期からのリハビリ介入を行っています。近隣からの患者さんも受け入れており地域の中心的役割を果たしています。

上肢機能訓練

脳卒中、神経難病、脊髄疾患、がんなどに起因した上肢の麻痺や痛み、関節可動域制限などに対して行います。適切に評価を行い症状に応じた運動や生活に合わせた把持動作、日常生活に必要な動作を目指して機能訓練を行います。

日常生活動作訓練

早期から状態に応じ日常生活動作の自立・介助量軽減を目指して取り組んでおります。トイレ・食事・更衣・入浴・整容動作など模擬練習から実践練習を含め段階的に取り組んでいきます。退院後の生活を見据えて必要度の高い事項を優先的に行っていきます。

言語聴覚士

言語聴覚療法では主に脳卒中などの後遺症で「話す、聞く、読む、書く、計算するなど」が難しくなる失語症や高次脳機能障害、呂律が回りにくくなる構音障害に対して評価および訓練を行います。また、摂食嚥下障害についても評価を行い食事の支援を行っています。
小児言語発達分野では発達段階や特性にあわせた生活支援や相談を行い、発音にお困りの場合には必要に応じて発音練習や支援を行っています。

摂食嚥下障害への支援

摂食嚥下障害とは病気や加齢により食事を食べることが困難となったり、飲食の際にむせたりして誤嚥性肺炎を引き起こしている状況をいいます。詳しく評価を行い、適切な食事内容や介助方法をご本人やご家族に指導させていただきます。言語聴覚士は院内栄養サポートチームに参加しており、医師、看護師、摂食嚥下障害認定看護師、管理栄養士、ソーシャルワーカーらと連携して、その人らしい食生活の支援も行っています。

構音障害への介入

構音障害とは、脳卒中やその他の神経疾患等によって舌や口唇が動かしにくくなり、呂律が回らなくなった状態のことを言います。明瞭な発音ができるよう練習をしたり、他人に伝わりやすい話し方の練習を行ったりします。また重度の方には音声以外のコミュケーション手段を一緒に考えていきます。

失語症・高次脳機能障害への支援

失語症とは、脳卒中などにより脳の言語中枢が損傷されて生じる言語機能の障害です。また、脳の損傷された場所によっては記憶障害や注意障害などの高次脳機能障害を生じて日常生活に支障をきたすことがあります。当院では主に入院患者さんに対し、状態に合わせた検査を実施し患者さんやご家族の不安、戸惑いの気持ちに寄り添いながら、症状や検査結果に基づいた支援を行っています。

小児言語・発達の支援

ことばやコミュニケーションで不安や困りごとを抱えているお子さんと養育者の方が、『日常生活の中でコミュニケーションを楽しむ』ことを目的に支援を行っています。言語聴覚士がお子さんの発達特性を評価し、養育者の方と日常生活上のサポート方法を相談します。発音しにくい音があるお子さんには、その発音の特徴に合わせた対応やアドバイス・練習方法の指導を行います。